フリーランス活動に欠かせない契約書
IT業界は、フリーランスで働いている人が多い分野です。
職種としては、デザイナーやプログラマーが多く、経理など事務職も少なくありません。
企業の従業員ではないため、勤務する場所や時間は基本的に自由ですし、高い技術と信頼を持つ人ほど収入もよくなる働き方です。
その反面、経歴が浅かったり人脈が少なかったりする場合は仕事が少ないこともあります。
また、税務処理などの手続きも、基本的に自分でやらなくてはいけない厳しい面もあります。
このようなフリーランスの働き方をしている人たちにとって、仕事の依頼者と交わす契約書はとても重要な書類です。
欧米とは違って、日本社会では口約束で仕事の取り決めをする例も見られますが、必ず契約書を作成するようにしてください。
ここに記載される情報は、以下のようなものです。
まずは仕事の内容です。どのような内容の仕事を、いつまでに終わらせるのかが書かれます。
次に、報酬の金額も書かれています。具体的な金額はもちろん、いつ、どのような形で支払われるのかが書かれているはずです。
その他、経費としてどの程度の金額が認められるのか、勤務地が指定されている場合は勤務時間や交通費の有無も記載される例があります。
これらの内容は、仕事を依頼する側と引き受ける側の責任を明確にするものなので非常に重要です。
実際に仕事が始まってから何か問題があれば、この書類の記載をもとに裁判などで争うことになるので、場合によっては弁護士などの協力をえて記載内容におかしな点はないか確認してもらうのも一つの手段です。